2013年2月7日木曜日

哲学・思想(大卒警察・消防)社会契約説1


次の文章はある西洋近代の思想家の思想を表現したものであるが、
この文章を述べた思想家とこの考えをよく示している言葉との正しい組合せはどれか。

人間の本性の根本に潜んでいるのは自己保存の欲求である。
しかも人間には、その欲求や、それを実現する能力が平等に与えられており、
その欲求を満たすために自由に振舞うという自然権が与えられている。
そのために、自然状態においては人間は常に戦争状態に置かれることとなる。

  1. ルソー  「自然に帰れ」
  2. ロック   「権力は分立しなければならない」
  3. ホッブズ 「人は人に対して狼である」
  4. ルソー  「人権は何物にも優る尊厳を持つ」
  5. ホッブズ 「人間は社会的動物である」

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【答え】・・・( 3 )ホッブズ  -----------------------------

自然状態においては人間は常に戦争状態に置かれる
と述べたのは、ホッブズであり、著作の「リバイアサン」に示してある。
キーワード:「万人の万人に対する闘争」「人は人に対して狼」
平和と秩序を維持し、人間の生命を守るためには、
各々が自然権を放棄して強力な国家に服従する必要があると主張

1.×
  ルソー  「自然に帰れ」の組み合わせは当たっているが
  問題文の文章と一致していない。
  ルソーは自然状態を理想状態と位置づけているため、
  その状態に戻ることがよいと主張している。

2.×
  ロック   「権力は分立しなければならない」の
  組み合わせは当たっているが問題文の文章と一致していない。

  ロックは自然状態を平和な状態と位置づけている。
  ただし、人は稀に罪を犯すので、秩序を確固とするために、
  国家に自然権を委託すべきと主張

  国家の力は最小限であるとし、権力を分立させることを主張した。
  三権分立説の先駆者である。
  君主(国家)が権力の乱用を防止するために、国民は抵抗権を行使できると主張
  イギリス名誉革命の正当化に繋がる

3.○
  ホッブズ 「人は人に対して狼である」、組み合わせ意味ともに正しい

4.×
  「人権は何物にも優る尊厳を持つ」と主張したのはロックである。

5.×
  「人間は社会的(ポリス的)動物である」と主張したのはアリストテレスである。

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